かつてはネガティブなイメージが持たれていたオタク(おたく)。
今やオタク人口1300万人とも言われ、販促やプロモーションでも無視できない存在です。
本記事では、オタクの基本からプロモーション成功事例までを解説します。
オタクとは?
広く「愛好者」を示す呼称となったオタク(おたく)。
現在では、アニオタ(アニメオタク)、ジャニオタ(ジャニーズオタク)など、ファンやマニアという意味も持ち、専門的な知識を持つ人。熱狂的な人など好意的な言葉として使われることが多くなっています。
オタクという言葉は、1980年代の日本のサブカルチャーから広まりました。
オタクの誕生は1983年です。コラムニストの中森明夫氏が、コミックマーケットに集う漫画やアニメなどのファンたちが、お互いを「おたく」と呼び合っていた現象を揶揄して、彼らを”オタク”として定義しました。
“痛 + 車”で「痛車」など、オタク的であることを指す言葉「痛○○」も定着しつつあります。
オタク人口約1300万人!オタク市場が活況
かつては根暗などとネガティブなイメージで語られていたオタクですが、現在では、そのイメージも一新。
オタク人口も増加し、プロモーションや販促活動においても、大注目すべき存在となっています。
ソロ経済・文化研究所の試算によると、何かしらのオタク趣味を持つ人の集合体”オタク人口”は、20代~50代だけに限定しても約1300万人です。
20代~50代の23%が、オタクを自認していることになります。
アニメ市場規模2,800億円!オタク市場が活況
矢野経済研究所がオタク市場を分野別に調査・推計した結果によると、2021年度のアニメ市場規模は、前年度比1.8%増の2,800億円と予測されています(アニメーション制作事業者売上高ベース)。
オタクの消費傾向
オタクの消費活動には、次のような傾向があります。オタクたちは、マーケティング・割引やポイントに左右されません。
・欲しいものがあれば割引やポイントがなくても購入
・宣伝されていなくても、自ら探し、取りに行って購入
跡見学園女子大学マネジメント学部が、オタクと非オタクとの消費傾向に関する論文を公開しています。
学生や社会人に対して行ったアンケート(平均年齢21.37歳)では、1ヶ月間における趣味への高額消費金額が、非オタク群では7万8,647円、オタク群では12万5,183円となりました。
オタク群では、被服費を大幅に削り、その分を趣味への消費に費やしていると分析しています。
オタ活(推し活)
そんなオタクたちがお金を投じるのが、ファン活動「推し活(おしかつ)」です。
推し活は、オタ活・ヲタ活・オタク活動などとも呼ばれています。
アニメやアイドル、アーティスト、ゲームなど、自分の推しにまつわる文具や生活雑貨などの「オタクグッズ」を手に入れることは、推し活の重要な活動のひとつです。
オタク心をくすぐるキャンペーン事例
“オタクグッズをどうしても手に入れたい”、オタク心を満たしたキャンペーンの事例を紹介します。
パッケージに推しキャラクター
「アタック抗菌EXスーパークリアジェル」×「ドラゴンボール超」
洗濯用洗剤「アタック抗菌EXスーパークリアジェル」と、アニメ「ドラゴンボール」の人気キャラクター”ベジータ”がパッケージでコラボ。
一見関係なさそうな組み合わせですが、ベジータの必殺技”ビッグ・バン・アタック”と商品名”アタック”。
さらに、アタック抗菌EXスーパークリアジェルの色は青色で、通称「サイヤ人ブルー」のベジータともぴったりマッチしています。
売り上げが減少した層をターゲットに
「リプトン 紙パック製品」×「アイドリッシュセブン」
スマートフォン向け音楽ゲーム「アイドリッシュセブン(通称:アイナナ)」から生まれた2次元アイドルグループ「IDOLiSH7」。
女性を中心に多くの”推し”がいる彼らがコラボしたのが、紅茶のリプトンです。
コロナ禍で、学校にリモート授業が導入され、これまでコンビニを中心に売上を伸ばしていた、リプトンの470~500ミリリットル紙パック商品の販売数が減少したと言います。
特に落ち込みが大きかったのが10代~20代前半の学生層で、この層の売上を維持するため、リプトン側から、女性から人気がある「アイドリッシュセブン」にブランドアンバサダーのオファーをしたことが、コラボのきっかけでした。
まとめ
売り上げアップを狙うなら、”推し”には出費を惜しまないオタク層に満足してもらえるプロモーションを考えることも良案となりそうです。
「オタクやファンの心をくすぐるキャンペーンや販促活動を始めたいが、何から手を付けるべきか分からない・・」
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