ノベルティに名入れするメリット
ノベルティは各社が販促方法として取り入れているメジャーな方法だからこそ、ありきたりなやり方だと印象に残りません。ノベルティグッズは、なんらかの特別感をプラスして印象に残るアイテムにしたほうがいいでしょう。
そこでおすすめなのが「名入れ」。ギフト市場においても名入れアイテムは根強い人気があり、単価が上がり納期が延びるにもかかわらず名入れをしてからプレゼントする人が少なくありません。化粧品業界でもリップのパッケージに刻印で名入れしたものが贈り物として人気を博しています。無料のノベルティに名入れをすれば強い訴求ポイントとなるでしょう。
また、名入れをしたアイテムは特別感があるため捨てられにくくなります。消耗品だとしても大切に保管されたり、必ず使い切ったりと思い入れが生まれやすく、企業やサービスに対するポジティブな感情を生み出せるのがメリット。ブランディングの一環としてもおすすめの方法です。
今回は、手軽につくれる名入れノベルティを一挙にご紹介。ノベルティで販促を成功させたい方はぜひ参考になさってください。
新規顧客獲得に!企業やブランドの名入りノベルティ
汗拭きシート
販促などのイベントや展示会で人気なのが、汗拭きシートです。人がたくさんひしめき合う展示会場にスーツ姿で訪れ、あちこち歩きまわっていると汗をかくもの。そんなタイミングで汗拭きシートをもらえれば、汗を拭いてスッキリ、と心地よくうれしい体験が記憶に残ります。それが企業や商品に対する好感度アップにつながるわけです。
ライオンの「Ban 爽感さっぱりシャワーシート」はオリジナルデザインのパッケージをつくれます。ライオンは法人向けに一般的な商品のノベルティ販売を行っており、イベントに合わせて発注すればその場で配布できるノベルティを大量に用意できます。企業名やブランド名を入れて配布しましょう。
歯磨き粉
歯磨き粉「デンタークリアMAXライオン」も名入れでき、ノベルティとして配布できます。この場合もブランド名や企業名、ロゴなどを入れて配布するといいでしょう。歯磨き粉はしばらく家で使えるので、見込み顧客に継続接触する営業の役割が期待できます。
ライオンで展開している販促ツールのアイテム数は145点。名入れできるのは一部の商品ですが、洗剤やハンドソープ、お手拭きシートや歯ブラシなど。豊富な日用品のなかから適した商品を選べるのが特徴です。その場で使えるアイテムを選ぶもよし、しばらく保管しておきたくなるアイテムを選ぶもよし。ライオンのロゴが入っているので大手メーカーの信頼感がプラスされ、受け取った人の満足度が高くなります。
冷却シート
体の一部に貼る冷却シートも、さまざまなシーンで活躍する手軽で便利なノベルティグッズとして起用できます。その場で使わずとも、発熱したときにおでこや体の一部に貼ったりと、いざという時に保管しておきたくなる商品です。企業名やブランド名を目立つ部分に入れて配布しましょう。
また、冷却シートは汗拭きシート同様に展示会などのイベントでも喜ばれるノベルティグッズ。体に貼るタイプのシートであれば、1日中歩きまわった体を労わりながらリフレッシュできます。その場にいる消費者がなにを求めているかイメージしてノベルティグッズを選びましょう。
ケース
日用品のケースをノベルティグッズとして配布するのもおすすめです。衛星放送のスカパーJSATは、疲れた足を冷やしてケアする「休足時間」のホルダーをスカパー公式キャラクターのオリジナルデザインでつくりました。キャラクターの足には「休足時間」が貼りつけられていて、愛着形成しやすいデザインになっています。
ケースなど目につくところに長期間置いておくノベルティグッズをつくる場合は、デザイン性が重要。置いておきたくなる魅力的なデザインでなければ使われません。生活者の視点に立ち、どんなデザインだったら愛されるか考えるのがポイントです。自社ブランドのカラーを出しつつ、喜ばれるデザインにしましょう。
リピーター続出!顧客の名入りノベルティ
バッジ、名札
優れたダイレクトメール(DM)を表彰する「全日本DM大賞」でグランプリに輝いたアイテムのなかに、DMで配布した名入れノベルティがあります。同大賞第30回で625点の応募のなかから金賞を受賞したのは、山代温泉 宝生亭の「金の名札」でした。
金の名札は、特注で名入れした金のバッジ。山代温泉 宝生亭の常連客のなかから100人の「大常連客」を選出し、バッジにそれぞれ名入れをして、感謝の証としてDMで送付したものです。従業員は銀の名札を、常連客が金の名札を持つことで「お客様と従業員がいっしょに旅館をつくっていく」というメッセージを届けました。
金の名札を送った100人の常連客は、単なる利用頻度だけではなく、接客を通じて知った人柄も踏まえて「金の名札をもらって喜んでくれそうな人」「SNSで拡散してくれそうな人」といった基準で選抜されました。VIP感たっぷりの金の名札は、名入れが最大限活かされたスペシャルなノベルティ。名札を送った封筒にもこだわり、表面にはお客様の顔写真を印刷したそうです。
新規顧客獲得ではなくリピーター獲得、さらには口コミ効果を狙った施策は、100通のうち84組が1泊2日の宿泊プランを予約し、反響は84%と大成功を収めました。
コスト削減!自作できる名入れノベルティ
ノベルティに自社で名入れできるプリンタがあります。こうした特殊プリンタを利用すれば販促品を自社製作できるので、頻繁にノベルティをつくる企業であればコストパフォーマンスが高くなり、コスト削減に繋がります。
武藤工業が販売している業務用UVインクジェットプリンタ「VJ-426UF」もそのひとつ。幅広い素材に印刷できる速乾性のUVインク、Windows用のプリンタドライバを搭載し、専門知識不要でオフセット印刷が可能。厚さは70mmのものまで印刷できるので、ブランド名やロゴ、名前などをさまざまなノベルティグッズに印字できます。スマートフォンで撮影した写真の印刷もでき、デザイン性に優れたノベルティ製作にも適しています。
印刷の流れは、ExcelやPowerPoint、Illustratorなど使い慣れた基本ソフトに写真素材を取り込み、画面上で配置などを調整してから通常のプリンタ同様に印刷。印刷にかかる時間は約10分前後で、鮮明にプリントされた名入れノベルティが完成します。
実際に専用プリンタでつくれる名入れノベルティグッズをご紹介します。
スマートフォンケース
スマートフォンは現代人の必需品。デザイン性が高いスマートフォンケースをつくれば、毎日携帯してもらえ、歩く広告塔となります。ただし、広告宣伝のようなデザインだと使ってもらえないので、ブランドイメージを表現したおしゃれなデザインに仕上げましょう。限定的に配布する場合は、顧客のイニシャルや名前をローマ字で印字すると喜ばれます。
ボールペン
ボールペン側面に名入れしたノベルティもつくれます。さまざまなシーンにスマートになじむように、ローマ字で名入れするのがおすすめ。シックな印象に仕上げればビジネスシーンでの活用も期待できます。
フォトフレーム
BtoCビジネスであれば、生活空間に活用できるフォトフレームを名入れノベルティにするのもおすすめです。結婚や出産、育児に関連したビジネスだと、写真との親和性が高いので活用されやすくなるでしょう。教育関連ビジネスでは、子どもの名前を無料で入れられるノベルティを配布し、そこから見込み顧客のデータ収集をするのが王道です。
名入れノベルティの配布は効果的な営業活動でもあります。VIP感が演出できる名入れノベルティは単価こそ高いものの、それだけのリターンが期待できる販促施策。ファンを増やしたいときにぜひご活用ください。
- 企画・編集:
- NOVEZO編集部
- ライティング:
- 秋カヲリ