最近、TwitterやFacebookなどのSNSを販促に使う企業が増えてきました。
自分の企業でもSNSを取り入れたいと思いながらも、具体的にどんな販促ができるのかイマイチわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は最初に参入しやすいSNSとして、LINEについて詳しく解説していきます。
LINEをはじめとするSNSを上手に活用できれば、手間もコストも削減できること間違いなし。
実際の販促の事例も交えながら、最新の情報を解説していきます。
【2020年】LINEの最新動向
なぜ企業が続々とLINEに参入しているのか、その背景をまずは知っておきましょう。2020年最新の情報から読み解きます。
LINEは今や日本で欠かせない連絡ツールです。
NTTドコモ モバイル社会研究所によると、LINEの利用率は2020年6月時点で72.6%だとわかりました。
そして10代に絞った結果ではなんと9割超えの利用率となっています。
そのうえ新型ウイルスの流行による新しい生活様式の元で、LINEの利用はさらに増え続けています。
こんなに大きな市場に育ったLINEを、企業が見逃すはずはありません。
潜在顧客の多いLINEへの参入は、企業にとって今後ますます必要となるでしょう。
企業が利用できるLINEの販促メニュー
LINEでは公式アカウント、広告、LINE WORKSの3つの機能を使うことができます。
それぞれ特徴を簡単に説明します。
LINE公式アカウント
企業がLINEで販促をするなら知っておきたいのが、このLINE公式アカウントです。
簡単に説明すると、最新機能が備わったLINE版メルマガというイメージです。企業の情報発信だけでなく、販促に必要な機能のほとんどをLINEに集約できるサービスです。
例えば会員カードのデジタル化や、クーポンの発行などが行えます。
今までは「クーポンはチラシ」「会員カードは紙」「最新情報はメルマガ」と、バラバラな管理方法でユーザーへの不便さがありました。
しかし、LINEで販促を一つのプラットフォームにまとめることができるのです。
LINE広告
LINEは広告出稿にも利用できます。
LINE広告は初期費用なしで利用できるのが大きなメリットです。
年齢、性別、市区町村、興味関心など、非常に細かなターゲティングが可能です。
ターゲットを絞り込んだ広告で、無駄なく販促の効果を出せます。
LINE WORKS
LINE WORKSは簡単にいうと、企業の中で従業員同士がコミュニケーションをとるためのツールです。
中には従業員販売に活用し、新たな販促をしている企業もあります。
そしてLINE WORKSではメールや電話を使うよりも、業務上のやりとりが円滑に進むメリットがあります。
社員同士の予定の共有、業務日報、シフト作成など、アイディア次第でたくさんのことに使えるのです。
LINEで販促アカウントを持つメリット
LINEの機能の中でも、特に企業が参入しているのが LINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントでの販促には、様々なメリットがあります。
その一部をご紹介します。
低額から利用できる
LINE公式アカウントは無料で始められます。
無料のフリープランでは1,000通のメッセージが送信できます。
さらに送信件数を増やしたい場合は5,000円のライトプラン(15,000通まで)か15,000円のスタンダードプラン(45,000通まで)に切り替えましょう。
どのプランを利用しても、今までのチラシやDMよりもかなり費用が節約できますよ。
配信の効果測定ができる
LINE公式アカウントでは詳しい効果測定も可能です。
効果測定をすれば、配信の改善点を知って次に生かすことができるでしょう。
例えばメッセージの開封率、リンクのクリック率、コンバージョン率などを調べられます。
従来のメルマガでは効果測定をするのに、HTMLなどの専門の知識が必要でした。
しかしLINEの機能内でそれらを知れるので、誰でも簡単に効果を分析できます。
潜在顧客が多い
LINEの利用率は7割以上と非常に高くなりました。
月間のアクティブユーザーは8,400万人にも昇ります。
言い換えるならば、これだけの人数に情報発信するチャンスがLINEには眠っているのです。
これは国内のどのSNSよりも多い潜在顧客数だといえるでしょう。
たくさんの機能が使える
たとえ無料のフリープランでも、たくさんの機能が使えます。
主な機能は以下の通りです。
・テキスト
・スタンプ
・画像
・クーポン
・アンケート
・リマインド配信
・リッチメニュー
ユーザーにとっても視覚的にわかりやすい情報を伝えられます。
伝えたいことによって機能を使い分けましょう。
ユーザーと直接繋がれる
メルマガやチラシのような一方的な情報発信では終わらず、 LINEでユーザーと個別のつながりを持つことができます。
例えば LINEが予約フォームとしても使えたり、トーク画面から問い合わせが使えたりするのです。
ユーザーにとっても普段から使い慣れているツールなので、利便性が高くなります。
LINEで販促アカウントを持つデメリット
LINE公式アカウントでの販促には、デメリットというほどでもありませんが少し不便な点もあります。
メリットとどちらも把握した上で導入を検討しましょう。
最初の友だち集めが大変
LINE公式アカウントで最初の友だちを増やすには、自社で努力する必要があります。
なぜなら、友だちが100人以上登録されていないと使えないツールがあるからです。
逆に100人以上の友だちを得てツールの開放をしてしまえば、あとは効率的に登録者が増えていきます。
最初のうちは、自社の店内やチラシなどで地道にLINEへの登録を促しましょう。
満足に使うなら有料プランに切り替える必要がある
LINE公式アカウントの機能を最大限に使うには、有料プランへの切り替えが望ましいでしょう。
無料のプランもありますが、1,000通までしかメッセージを送れません。
有料プランでも配信の上限を超えると追加料金が発生します。
理想なのは、上手に活用して費用を早期に回収すること。
とはいえ最初は無料プランで使い心地を確かめるのも一つの手段です。
企業の宣伝規模に合わせてプランを選びましょう。
LINEで話題になった販促事例【2020年版】
ここからは実際にLINEを導入した販促事例をご紹介します。
どれも2020年に話題となった最新の3つの事例です。
LINEを販促に活用する際、お手本にしてみてくださいね。
WONDA(アサヒ飲料)
WONDAはLINEを活用し、日経トレンディとのノベルティ企画を行いました。
対象商品に付いているシリアルコードを、LINE経由で入力することでポイントを集める企画です。
そしてポイント獲得数の上位500名に賞品がプレゼントされました。
LINEでランキング形式の企画を行うのはWONDAが初の試み。
LINEでは現在の本数とランキング順位が確認でき、ゲーム感覚で企画を楽しめました。
無添くら寿司(飲食店)
無添くら寿司では、映画『キングダム』の公開に合わせ、ノベルティキャンペーンを開催。
LINEで無添くら寿司と友達登録をするとクーポンが獲得でき、会計で提示すると限定クリアファイルがもらえるという内容です。
無添くら寿司ではLINEだけでなく、Twitterでも流行りの映像作品とのノベルティキャンペーンに力を入れています。
解王(テレビ番組)
解王は、日本テレビ系列の謎解きクイズ番組です。
関東ローカルの番組ながらLINEを上手に使って、オンデマンドへの視聴者を集めています。
LINEのメッセージで「解王」と送るとクイズが届き、正解するとご褒美映像が見られる仕組みをとったのです。
これにより普段番組を視聴できない地方のユーザーも、LINEでクイズを楽しめるようになりました。
モンスターハンター(ゲーム)
CAPCOMの有名ゲームであるモンスターハンターは、今までLINEを活用していませんでしたが、2020年9月についにLINEに参入。
LINE公式アカウントでキャンペーンの告知やオリジナル壁紙の配信を行っています。
さらに元々学生など若い世代向けのゲームだったので、見事にLINEの利用層の心を掴みました。
アカウント開設からたったの20日で約18,000人もの登録者を獲得しています。
島田市(自治体)
島田市は静岡県にある自治体です。
自治体としては珍しく LINE公式アカウントを活用しています。
アカウントでは市の情報発信だけでなく、クーポン配信のキャンペーンも行っています。
クーポンへの提携はなんと150社以上。
小売や飲食店で最大40%オフになる内容のクーポンを LINEで配信しました。
この施策で、市内の消費活動が活発になること間違いなしですね。
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- 企画・編集:
- NOVEZO編集部
- ライティング:
- 廻谷優菜