近年、SNSを活用したキャンペーンが話題になることが増えてきました。
それもそのはず、企業のSNSマーケティング予算についての調査結果によると、2020年から2021年にかけてSNSマーケティング予算を、「非常に増加した」と回答した企業が25.0%、「やや増加した」と回答した企業が45.4%でした。(アライドアーキテクツ株式会社調べ)
SNSマーケティング予算を増やした企業が、全体の7割以上。
企業がどれほどSNSキャンペーンに力を入れているかが分かります。
本記事では、そもそもSNSキャンペーンとは何か、また、SNSを取り巻く環境についても解説していきます。
SNSキャンペーンを展開するか迷っている企業の方は必見です。
SNSキャンペーンとは
イベントを開催したり、広告を出したりと、商品やサービスの販売を促進するキャンペーンの手法は様々です。
このうち、TwitterやInstagramといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を販促に活用することをSNSキャンペーンと言います。
スマートフォンの普及に伴い、SNSの利用者数が急増。 SNS上でキャンペーンを行うことで、商品やサービスの認知度のアップや売上向上などが見込めます。
SNSを販促に活用するメリット
企業がSNSで販促するメリットは、大きく3つです。
どのSNSにも共通している利点なので、すでに運用中のSNSでもキャンペーンが実施できそうか検討してみてください。
基本的に無料
SNSは一部の機能を除き、無料で利用できます。
SNSを使わない場合、広告を出したり本格的なサイトを制作しようとすると、莫大な費用がかかります。
昨今では、一般のユーザと同じように、企業でもSNSの公式アカウントを運用することで、費用をかけずに宣伝できるようになっています。
工夫次第で、有料の宣伝ツールにも劣らない効果が期待できます。
ユーザから意見を吸い上げられる
SNSでは、企業の投稿に対し、閲覧者がリアクションを返してくれるため、一般のユーザと容易に交流できます。
テレビ番組の放送中に、Twitter経由で寄せられたコメントを流すのが一例です。
さらに、Instagram・Twitter・LINE公式アカウントでは、ユーザにアンケートできる機能もついています。
上手く意見を集めれば、マーケティングや販促の参考にできる上、ユーザと交流することで、企業に対するイメージアップが図れます。
知名度アップに役立つ
SNSを使えば、今まで企業と接点がなかった全く新しい客層へもリーチできます。
SNS特有の、「いいね」やシェアの機能で、ユーザからユーザへと雪だるま式に情報が拡散されるからです。
さらに、知り合いからのシェアであれば、単発の広告を出すよりも、商品やサービスに対する信頼感が増します。
全く新しい客層へのアピールにもなるでしょう。

SNSで販促する目的や意味
SNSキャンペーンは、何の目的もなく始めても狙った効果が得られません。ここでは、キャンペーンにSNSを活用する目的や意味を紹介します。
企業のファンを集めること
企業やブランドに対するファン化は、単なる人気取り以上の効果が期待できます。
ユーザに信頼感と身近さを与えることで、他社よりも優先して自社の商品を選んでもらえるためです。
サイトやお店への集客
SNSを上手く運用できれば、他に広告費をかけずに、公式サイトへ誘導できるようになります。
SNS上での投稿にサイトへのリンクや店舗へのアクセス方法を掲載して、SNSの外に誘導するのが王道です。
さらに、SNSの投稿を閲覧した後に取ってほしい行動を、画像や文字装飾で分かりやすく示すと、より高い集客・誘導効果が得られます。
商品やサービスの良さを伝えること
SNSでは、テキスト・画像・動画など様々な要素を組み合わせた発信ができます。テキストのみでは伝わらない、商品やサービスの良さを伝えることができます。
こだわりの画像や動画を投稿すれば、伝わりにくい細かなニュアンスまで、ユーザに届けられそうです。
4大SNSの利用状況-2021年度版
各SNSの利用状況をデータで見てみましょう。
特筆すべきはInstagramの急伸とFacebookのユーザ離れです。各SNSの特徴を理解しながら、自社で使うSNSを決める参考にしてください。
(参考:2021年10月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ(ガイアックスソーシャルメディアラボ))
日本国内における次の4大SNSについて紹介します。
・LINE
・Twitter
・Instagram
・Facebook
LINE

LINEはアクティブ率の高さから、企業の宣伝ツールとしても力を発揮しています。
スマホ決済サービスのLINE Payやゲームアプリの開発で、日本人の生活に根付いているのも特徴です。
・月間アクティブユーザー数:8,600万人以上
・日間アクティブ / 月間アクティブ 率:85%
・最も利用率の高い年代:10代(10代の93.7%が利用)
LINEについては、こちらの記事(LINEを使った販促事例を徹底解説!最新動向も数値を交えてご紹介<2020年>)もどうぞ。

Twitterは拡散性の高いSNSです。
ツイート(投稿)がヒットすると、たちまち何万件もリツート(拡散)されることまであります。
アメリカのトランプ氏が主な発信ツールとして利用している事でも有名です。
・国内月間アクティブアカウント数:4,500万人
・月間アクティブ率:70.2%
・最も利用率の高い年代:10代(10代の78.3%が利用)

Instagramは写真共有に特化したSNSです。
インスタグラムの中で強い影響力を持つ「インスタグラマー」と呼ばれるユーザ達がおり、彼らはSNSの枠を飛び越え多方面で活躍しています。
また、Instagramは、現在では様々なSNSで当たり前となった「ハッシュタグ」を使った検索方法の火付け役でもあります。
・月間アクティブユーザー数:3,300万人
・月間アクティブ率: 84.7%
・最も利用率の高い年代:10代(10代の67.4%が利用)

他のSNSではニックネームでの登録が主流ですが、Facebookは実名投稿を前提としています。
そのため、Facebookでは、実際に顔を知っているリアルな知り合い同士でのやりとりが中心です。
利用者の年代が他のSNSと比較して高いのが特徴で、ビジネスシーンでもFacebookが活用されています。
・国内月間アクティブユーザー数:2,600万人
・月間アクティブ率:56.1%
・最も利用率の高い年代:20代・30代(20代・30代の33.3%が利用)
販促に使える注目のSNS
世界中で様々なソーシャルメディアが誕生し続けています。
そその中でも、紹介した4大SNS以外で注目したいSNSを紹介します。
YouTube

最大規模の動画系SNSといえばYouTube。
55G時代の到来で、動画コンテンツはますます注目を集めています。
本格的な動画制作スキルがなくても、外注や運用代行サービスを使えばどんな企業でも動画を作成できます。
さらに、YouTubeの自動字幕作成機能を使えば、世界中を販促の対象にすることができそうです。
・(国内)月間アクティブユーザー数:6,500万人以上
・(世界)月間アクティブユーザー数:20億人

Pinterestは画像収集に特化したSNSで、知名度は低いながらも企業による利用が急増しています。
Instagramは見栄えの良い写真をユーザ自らが投稿する場。一方、Pinterestは、自分のおすすめや好きなことに関する画像をインターネットで集めて、他者に披露する場として認知されています。
有名な企業では、ユニクロ・楽天トラベル・ゼクシィなどが公式Pinterestアカウントを運用しています。
・ 月間アクティブ率:60.2%
・(世界)月間アクティブユーザー数:4億7,800万人
SNSを使ったキャンペーンの成功事例
SNS活用したキャンペーンを展開している企業の事例を紹介します。
自社でも参考にして取り組めそうな企画がないか、確認してみましょう。
築地銀だこ
築地銀だこでは、人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボ企画を実施しました。
内容は、Twitterで銀だこをフォロー&リツイートして限定ノベルティの抽選に参加するというもの。
2020年9月には約6,000件、10月には約3,000件のリツイートを獲得しました。
大塚製薬
大塚製薬では「ポカリおくってあげなきゃ。」キャンペーンを実施。
ポカリスウェットをきっかけに心が温まったエピソードをSNSで送ると、抽選でCMに起用されるという内容です。
1つのSNSに限らず、TwitterとFacebookで同時開催することで、キャンペーンへの参加人数を増やしました。
スターバックス(アメリカ)
スターバックスでは、Instagramのハッシュタグキャンペーンを開催しました。
「#WhiteCupContest」のハッシュタグを付けて投稿されたオリジナルのカップデザインの中から、大賞受賞作品を実際に商品化するという企画。
結果、デザイン性の高い作品から子供のお絵かきまで、4,000件以上の募集が集まりました。
SNSキャンペーンのコツ
どのSNSにも共通した、キャンペーン実施のコツが存在します。
ポイントを押さえて、キャンペーンを盛り上げましょう。
ターゲットに合ったSNSを選ぶ
各SNSの月間ユーザ数を見ると、Twitterは4,500万人、Instagramが3,300万人、Facebookが2,600万人です。
ただし、ユーザ数が多いTwitterを選択するのが必ずしも良いかと言うとそうではありません。
Twitterは多数のユーザを抱え、さらに若年層からシニア層まで幅広い年齢層に支持されていますが、女性向けのファッションを販促したい場合は、10代・20代の女性の利用率が高いInstagramを選ぶ方が効果的ということもあります。
SNSごとに、ユーザ層や機能が違うため、キャンペーンのターゲットや目的に合わせ、最適なSNSを選ぶべきです。
1名に100万円より1万人に100円
抽選で賞品をプレゼントするキャンペーンの場合は、当選確率が高くなるようにします。
賞品予算が100万円だとしたら、抽選で1名に100万円よりも、1万人に100円当たるように設定して、もしかしたら当たるかもしれないと思わせることが重要です。
一方、賞品が低額過ぎても顧客の興味を引きにくくなるため、当選者数と賞品金額のバランスを見極めましょう。
簡単な応募方法にする
賞品に魅力があっても、応募が面倒なキャンペーンの場合、盛り上がりません。
公式アカウントをフォローしてリツイート(RT)または、指定ハッシュタグを付けて投稿という程度の手間であれば、気軽にキャンペーンに参加してもらえます。
SNSキャンペーンの禁止・注意事項
SNSキャンペーンを展開するときに、行ってはいけない禁止事項や注意したい点があります。
ガイドラインを確認する
SNSごとに利用規約やガイドラインが存在します。
例えば、Twitterでは、キャンペーン応募用に複数のアカウントを作成させないことなどをガイドラインに明記しています。
主要SNSのガイドラインは次のとおりです。一読して、ルールを遵守するようにしましょう。
- Twitter「キャンペーンの実施についてのガイドライン」
- Instagram 「Instagramプロモーションガイドライン」
- Facebook 「Facebookプラットフォーム利用規約」/「Facebookページ規約」
また、各SNSが定めるガイドラインの他、景品表示法など法令や規制についても確認しておく必要があります。
応募規約を作成する
キャンペーンへの参加ルールを定め、明記しておくことでトラブルを防げます。特に、応募資格や応募方法、禁止事項などについて、ユーザに分かりやすく記載した応募規約を作成し、閲覧しやすい位置に掲示します。
投稿内容を精査し炎上を防ぐ
SNSキャンペーンは、拡散を狙って行われるため、企業側が問題のある投稿などをしてしまった場合、すぐに炎上してしまうというリスクがあります。
公式アカウントから投稿するときには、センシティブな話題を避ける・投稿前に複数人でチェックを行うなど、慎重に対応します。
まとめ
SNSキャンペーンの基本やコツについて、主要なSNSを解剖しながら解説してきました。
コロナ禍において、各企業が、コストをかけずにユーザとのコミュニケーションや接点を増やす方法を模索しています。その中で、デジタルシフトが進んでいるため、プロモーションにおけるSNSの活用は必須化しつつあります。
SNSキャンペーンを効果的に行うためには、ターゲットや目標、運用ルールなどをしっかり決めた上で、地道に運用を続けることが重要です。
効果の高いSNSキャンペーンを行うためにも、キャンペーン活動について豊富な実績を持つNOVEZOに、是非お問い合わせください。
- 企画・編集:
- NOVEZO編集部
- ライティング:
- 廻谷優菜